2017/07/06
ビッグデータ業界のキーパーソンにお話をうかがう「ビッグデータマガジン・インタビュー」。
設立から約10年で世界70か国、100万人を超えるユーザに利用されるまでに急成長を遂げているBIツール「Yellowfin」。Yellowfinは、月額25,000円からはじめられ、コストパフォーマンスが高いBIツールとして注目を集めています。
今回は日本法人であるYellowfin Japan株式会社の北上さまと土田さまにおはなしをうかがってまいりました。
—御社について教えてください。
Yellowfinは、2003年にオーストラリアで設立されました。設立からまだ10年ほどですが、Yellowfinの導入企業は70か国10,000社を超えています。
日本法人は2014年12月に設立したばかりですが、それまでもパートナー企業がYellowfinを販売していたこともあり、日本国内でもすでに150社に導入されております。
また、市場での評価も高く、BIの調査では世界最大規模である、BARC BI Surveyで「革新的なベンダーナンバー1」に3年連続で選出されるほか、最近では2014年のGartner社が発表するMagic Quadrant for Business Intelligence and Analytics Platformsにも初選出されました。
実は、YellowfinはOEMで成長をしてきたベンダーで、一時は売上の60-70%をOEMが占めていた時期がありました。お客様先のシステムのデータ分析機能のひとつとして組み込まれるため、Yellowfinという名前はご存じなくても、すでにYellowfinをお使いいただいている方もいらっしゃるかもしれません。
ちなみに、本社がオーストラリア メルボルンにある点が珍しいと言われますが、オーストラリアは人種のるつぼであり、さまざまな言語・文化を持った従業員が開発を行っています。それもあって現在では、Yellowfinは多言語(日本語/英語/中国語/ドイツ語/ポルトガル語/フランス語/イタリア語/オランダ語/スペイン語/スウェーデン語など)に対応しています。
—Yellowfinについて教えてください。
Yellowfinは100%WebベースのBIツールです。このアーキテクチャが従来のBIツールとは一線を画している点だと考えています。数百〜数十万ユーザといった、中〜大規模な環境であっても、一つの環境でセキュリティ、ユーザ管理、作成、閲覧ができます。ITの担当者はクライアントツールなどのセキュリティなどを気にすることなく、全てを集中的に管理ができます。利用ユーザもブラウザやモバイルデバイスからアクセスをし、業務に必要なデータをすぐに見つけ出すことができます。
また、Yellowfinは、単なるレポートやダッシュボードツールではなく、データを中心としたコラボレーションツールとして高く評価されています。
たとえば、この画面は、BIにSNSの要素を取り込んだものをイメージしてください。
メンバー間で共有したい内容や分析した内容がFacebookのタイムラインのように掲載され、ユーザ間でテーマについてチャット感覚でコメントしたり、採決機能で投票したりすることもできます。
SNSと異なるのは、メンバー間で共有しているグラフを含むデータが、リアルタイム且つ、その場で自由に分析の軸が変えられることです。そのため、今後も増加すると思われる隔地とのやりとりでも、Yellowfinを用いながらデータをもとにした議論が行えます。
また、Yellowfinはコラボレーションの場所を選ばないだけではなく、環境も選びません。
Yellowfinは100%Webアプリケーションのため、Yellowfinを使うためにクライアント側が用意するのはWebブラウザのみです。
そして、モバイルでの利用は当然のこととして、追加費用なくモバイル環境でYellowfinをお使いいただけ、モバイルアプリはiOS、Androidともに無償でネイティブアプリを用意しています。モバイル向けの開発も、自動で最適化されるため、別開発する必要がありません。
このように誰もが使えるBIを目指しており、レポートやダッシュボードを作る際もドラッグ&ドロップのみの操作でも作成できるため、非常に簡単です。
Yellowfinの国内導入実績の中には、OEM導入の事例もあります。
金融機関向けソリューション展開に強みを持つ大手総合SIerである新日鉄住金ソリューションズでは、金融機関財務関連情報をインターネットを介して配信するサービス「BancMonitorContrast」を提供しています。Yellowfinはそのデータ分析基盤として導入されました。
このサービスは、銀行の財務、注記情報やディスクロジャー情報などといったこれまでデータ集収や入力に膨大な手間を要した情報をデータベース化し、金融機関同士の比較分析を手間無く行えるようにしたサービスです。本サービスは、全部で90以上もの分析テンプレートや約300ある表・グラフを提供しており、これらのコンテンツはYellowfinの機能を利用することで、わずか3ヶ月で作成されました。
Yellowfin導入に携わった新日鉄住金ソリューションズの方々からは、「①ユーザライクな分析フォーム設計書から直観的な操作でテンプレートを作成出来たこと、②類似の形式の分析フォームであれば、コピー機能などを活用し、新たな分析項目を簡単に追加出来たこと、③テンプレート作成の都度、タイムリーにグラフ表示確認出来たことが、設計・開発期間の短縮・品質向上につながった」という評価もいただきました。
— Yellowfinの料金やライセンスについて教えてください。
Yellowfinの料金体系は非常にシンプルで、利用する機能での価格分けはしておらず、どのライセンス形態でも全機能がお使いいただけます。
ライセンスの種類は、永続ライセンス(買取)か、サブスクリプションライセンス(年契約)の2種類があります。
詳細はお問合せいただければと思いますが、たとえば、サブスクリプションライセンスでの5ユーザのご契約の場合、月額25,000円ですべての機能を5ユーザ全員がお使いいただけます。
— ビッグデータマガジン読者のみなさまにメッセージをお願いします。
Yellowfinは「ビジネスインテリジェンスを簡単に!」というスローガンの元、業務を最適化したい、現場の方目線で開発されたツールです。ドラッグ&ドロップでのシンプルな操作性、管理しやすさ、導入しやすい価格帯でありながら、ビジネスインテリジェンスとしての基本機能を備えています。評価版をご用意しておりますので、是非当社のホームページからお申込ください。
【Yellowfin 評価版はこちらから】
http://www.japan.yellowfin.bi/
また、Yellowfinはクラウド上で一番使われているBIツールです(BARC BI Survey2014より)。
クラウド環境でBIツールをお試し頂きたい皆様にはAWSマーケットプレイスを通じて、無料版(1年間3ユーザまで登録可能、ただし利用には別途AWS使用料が必要)のキャンペーンを行っております。是非お試しください。
【Yellowfin AWSについてはこちらから】
http://www.japan.yellowfin.bi/YFCommunityNews-Yellowfin-AWS-181961
【インタビュアー】
土本 寛子(つちもと ひろこ)
ビッグデータマガジン副編集長
【経歴】モノづくりに興味を抱き、製造業向けシステム開発プログラマー、SE、業務およびシステム導入コンサルタントとして従事。また、ナレッジマネジメントやWebデザイン開発などにも関与。
現在はビッグデータマガジンを運営。