ビッグデータマガジン

BIツール4選~ユーザ視点のビッグデータ活用に向けたBIツール~

time 2013/12/04

BIツール4選~ユーザ視点のビッグデータ活用に向けたBIツール~

ビッグデータマガジンの高橋です。

これまでビッグデータマガジンでは、ビッグデータ利活用の事例やインタビューを中心に展開してまいりましたが、今回は、読者の皆さんが、実際にビッグデータを分析するのにおすすめのBI(ビジネスインテリジェンス)ツールをご紹介してまいります。

旧来のBIツールは、統計・解析に特化したものや、基幹システムと連携したものが主流でした。しかし最近は、よりユーザ視点で、利用しやすく、社内のシステムに依存しないBIツールが出てきています。ビッグデータマガジンがお勧めするBIツール4選をさっそくみていきましょう。

■ご紹介するBIツールのすみわけ

BIツールのすみわけ

※各ツールの特徴からの分類です。
どのツールも、個人単位ならびに組織/会社単位で利用可能です。

 

Tableau Desktop(タブローデスクトップ)

感覚的なマウス操作でインストール直後から簡単分析 1ユーザから導入可能

「Tableau Desktop」は、Tableau Softwareが提供するBIツールです。企業ミッション「Help people see and understand their data(データを可視化して、そして理解することができるように支援します)」に表現されるよう、インストールした直後から、ユーザが簡単に素早く分析できる機能を展開しています。

分析したいデータは、ドラッグアンドドロップの簡単なマウス操作で集計・グラフ化できるので、高度なプログラミングスキルや知識がなくとも分析が可能です。

分析結果は、様々なグラフや地図上の情報としても表示できるため、直感的にデータの全体像を俯瞰できます。

2週間の無償トライアル期間があり、1ユーザから導入できますので、規模や予算に応じて段階的に導入することができます。

Tableau Desktop  (http://www.tableausoftware.com/ja-jp/products/desktop

 

■QlikView(クリックビュー)

検索や色でわかりやすく可視化 連想技術で直感的なデータ連携が短期間で実現

BIツール「QlikView」は高速インメモリ技術を採用し、データの読み込みからグラフ表示までわかりやすく高速で行える点が非常に優れた点です。

また、QlikViewの連想技術は、他のBIツールには無い技術で、可視化したい様々なデータを関連データとしてつなぐことで、従来、マスター統合に、専任チームを置いて1年はかかる作業が、連想技術によって簡単に仮想データ統合を実現してくれます。

データ統合により、一つひとつのデータ分析では見えにくい情報の特性に気づくことができます。たとえば、顧客名を検索する際などは、あいまいな検索キーワードを入力しても関連する候補が複数表示される等、ユーザ視点で感覚的にわかりやすい使用感を提供してくれます。

QlikViewは、パーソナル版が無料・無期限で利用できます。企業で導入する場合、5ライセンスからの購入となります。

QlikView (http://www.qlikview.com/jp

 

■Pentaho(ペンタホ)

 無料で導入可能なオープンソースのBIスイート 高い自由度と拡張性

「Pentaho」は、データ統合/ETLやレポーティング機能、アナリティクス、ダッシュボード、データマイニング等のそれぞれ独立したオープンソースをまとめたBIスイートです。

コミュニティー版は、無償かつユーザ数無制限で利用できます。

また、エンタープライズ版は、日本正規代理店KSKアナリティクスによる、有償での導入コンサルやカスタマイズ、サポートを受けることができるので、コミュニティー版で試用したうえで、エンタープライズ版へ移行することも可能です。

データ統合(ETL)ツールは特徴的で、データ統合プロセスがビジュアライズされており、わかりやすいだけでなく、データ統合の再現性も担保してくれます。

柔軟性と拡張性が高く、技術的なハードルを越えられ、分析目的が明確になっている人にとって、スムーズに導入できる非常に強力なツールです。

Pentahohttp://www.pentaho.com/

 

■Dr.Sum EA(ドクターサム イーエー)

Excelなどのわかりやすい画面で簡単に分析 ユーザ数によらず一定の価格

「Dr.Sum EA」は、Web上の定型レポートやデータ検索、ビジネス現場で使い慣れたExcelをインターフェースにした分析ができ、ビジネス現場にいる一人ひとりのユーザが自在にデータ活用できる環境を提供してくれます。

BI導入に向けた有償の要件定義や導入コンサルティングメニューも充実しており、現場での自律的なデータ活用に向けた初期段階での充分な支援を得られるため、確実な導入を進めることが可能です。

また、提供元であるウィングアークは、帳票作成・出力ソリューションを提供しているため、ビジネス現場のユーザが使いやすいように柔軟な出力形式を選ぶことが可能です。

Dr.Sumは、サーバライセンス体系を採用しており、クライアント数によらず気軽に利用ユーザを増やせるので、小規模での導入から段階的に他部門に展開することもできます。

Dr.SUM EAhttp://www.wingarc.com/product/dr_sum/

 

■ユーザ自身がストレスなく活用できるBIツール

これまでのBIは、予め要件を定義した上で設計・開発するため、準備に多大な時間とコストがかかったり、設計・開発したIT担当者にとっては使いやすくても、ユーザにとっては思うような分析ができなかったり、ということもしばしばありました。

今回紹介したBIツールは、このような問題に対して、ビジネスの現場にいるユーザ自身がデータを集計でき、様々な切り口でデータを自由にストレスなく分析できるように作られています。

ここで紹介したソリューションは、やってみようとさえ思えば、現場ででも今すぐ始められます。そろそろ、ご自身の目的や環境にあわせて、早速BIツールを使ってみませんか。

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