2017/07/06

IT人材の活躍の場は、IT企業からユーザ企業へシフト
総務省の情報通信審議会は6月20日、今後10年間でITの専門知識を持つ人材(IT人材)を約200万人に増やす目標などを盛り込んだ報告事案をまとめました。
常に新しい技術が台頭することで発展してきたIT業界ですが、反面、技術に対応する人材が不足してしまうことが恒常的な課題となっています。
下の図は、今後のIT人材数と不足数の推移を示したものです。現在は17.1万人の不足となっていますが、2020年には36.9万人、2030年には78.9万人の不足が見込まれています。
http://www.meti.go.jp/policy/it_policy/jinzai/27FY_report.html
さらに、「情報セキュリティ人材」「先端IT人材」に限って見ると、人材の所属先ごとの不足数で最も値が大きいのは、「ユーザ企業」の「IT利活用人材」(情報システム部門以外に所属する人材)だということが分かります。
では、今後ユーザ企業でニーズが増す「情報セキュリティ人材」「先端IT人材」とはどのような人材を指すのでしょうか。
「情報セキュリティ人材」とは、主に、企業の情報が外部に漏洩しないような仕組みを設計・運用する人材を指します。「先端IT人材」とは、今後需要の拡大が見込まれる「IoT」「AI(人工知能)」「ビッグデータ」等の各分野の専門スキルを持った人材を指します。
これらの分野に共通する特徴は、“データ”が密接に関わってくるという点です。そして、データの保有量は、自社サービスを展開するユーザ企業の方が圧倒的に多くなっています。また、昨今の情報漏えい事件等を受け、自社データはできれば社外に出したくないという風潮もあり、上記のような人材に対する需要はユーザ企業でこそ高まってきています。そして、ユーザ企業の中でも、情報システム部門よりは、日頃から自社サービスに携わり、生のデータに触れている部門、例えばマーケティングや事業企画者などが、今後のデータ利活用では重要な役割を担ってきます。
以上のように、これまでIT企業や情報システム部門の専売特許だったIT系スキルが、より広く多くのビジネスパーソンに求められてきていることが分かります。もはや、専門家に頼るのではなく、各々が自分の身の回りに溢れているデータを管理・活用して、サービス・業務の改善に活かしていく必要があると言えるでしょう。
ユーザ企業のIT利活用人材に求められる役割とは?
もちろん、これまでIT企業や情報システム部門が行ってきた業務がなくなるわけではありません。依然として、高いITスキルを持った専門部署は必要です。
では、事業部門のIT利活用人材が行うべきこととはなんでしょうか。
それは、データの分析結果をもとに、自社サービスの改善策を考え、周囲を巻き込んでサービス改善・業務改善を行っていくことです。
どんなサービスでも、データは必ず生まれてきます。そして、データを、ただデータベースを圧迫するだけの無用の長物にするか、それとも金のなる木にするかは、IT利活用人材‐中でもいわゆるデータサイエンティストと呼ばれるようなデータ分析力に長けた人材‐次第です。
しかし、そのようなデータドリブンな施策立案・実行力はなかなか身につけることが難しいものです。業務をこなす過程で徐々に勘所をつかみ、力をつけていければ理想的ですが、そもそもそんな時間的余裕がなく、かつ教育できるほどの経験とスキルを持った人間が社内にいないケースの方が多いでしょう。
そこで、研修で社内に必要なスキルを身につけるのはどうでしょうか。
データの分析手法を学び、演習で実践・定着させる
株式会社チェンジの「データサイエンティスト養成コース」は、“現場で実際に使える”データ利活用スキルを養成することを目的として、2013年に提供を開始しました。
本研修の特徴は3つです。
- 特定のベンダーにとらわれず、様々なツールやサービスを試すことができる
- 加工されていない“生の”データを用いてデータ分析を行い、施策の立案・検証からプレゼンテーションまで行う“総合演習”を行う
- 講師陣は第一線で活躍するコンサルタントでもあり、多くのプロジェクト経験を通じた実践的なアドバイスを提供できる
以上のように、単に専門知識を教えるだけの研修ではないことから、過去にユーザ企業の方々にも多くご受講いただいています。一部、受講生からのコメントをご紹介します。
【受講生の研修受講後のコメント】
・HMさん(大手広告代理店)
「知識と実践をセットで学ぶことができたため、より「ビッグデータ」「統計」という言葉に臆せず、今回学ばせていただいた内容を武器に職場に戻って活躍できるよう頑張ります。」
・TIさん(大手ファストフード会社)
「独学でしか手を付けられていなかった分野なので、体系的に、最新情報を学ぶことができてとても有意義な研修でした。講師の方がいずれも第一線で活躍されており、表面的なことではなく実情まで交えて話していただけてよかったです。」
・YMさん(大手一般消費財メーカー)
「ビッグデータ解析をただの解析に終わらせないためには、ビジネスの成果を常にはっきりと認識していることがとても重要であるということをしっかり認識しようと思います。」
いずれの方々も、それまでデータ分析を専門にされていた方ではありませんでしたが、自社でビッグデータの活用を任され、体系的な知識とスキルを身につけるために参加されていました。
あらゆる場所でデータが爆発的に増えている昨今、会社の方針等によって、突然「ビッグデータの活用」を託される方は多いかと思います。
「データサイエンティスト養成コース」では、そのような方々(広くデータ利活用スキルの習得を求めている方も含め)に対して、自社に戻った後、“学んだことを活かしてご活躍する”ことにコミットして、研修をご提供しています。
IT利活用人材への第一歩として、ご活用ください。
【データサイエンティスト養成コース(ベーシック) 概要】
<研修の特徴>
・様々な処理基盤やツールを実際に使って学習することで、それぞれの特徴を理解できます ・R Studio™、Tableau Desktop、 YDC SONAR ®、TIBCO™ Spotfire®、TopicExplorer®、Amazon Redshift、Hadoopなど
・実在するデータを用いることで、現場に直結した分析を体験できます ・取り扱うデータ: twitter、売り上げデータ、各種トランザクションデータなど
・ビッグデータの自社ビジネスへの適用が以下の視点から学べます ・様々な事例から得た自社へのビッグデータ適用の視点(ビジネスインサイト) ・取得できるデータや取得方法(インプットデータ) ・法務的な視点(データ活用の注意点)
・所定の修了要件を満たされたご受講者さまには“チェンジ データサイエンティスト ベーシック(CDSB)”資格認定証が発行されます
<主な対象者>
・マーケティング、IT企画、エンジニア、等
(データ利活用のスキル・知識を体系的に学びたい方なら広くご受講いただけます)
<日程>
2016年8月22日(月)~26日(金)
2016年9月12日(月)~16日(金)
2016年11月14日(月)~18日(金)
※全日程9:30~17:30開催(研修室は20:00まで使用可能)
<受講料>
300,000円(税込価格:324,000円)
詳細はこちら
http://www.change-jp.com/bigdata/courses_bigdata01.html
申込みはこちら
https://change-jp.com/contactssl/form4.html