2017/07/06

インターネット上のロケーション関連データを収集&解析するナイトレイ株式会社は、東京大学空間情報科学研究センター(CSIS)の柴崎・関本研究室との研究活動成果として「疑似人流データ」を公開しました。
http://nightley.jp/archives/1954
「疑似人流データ」は、東京近郊の大まかな人の流れを把握できるオープンなCSVデータであり、ナイトレイが保有するSNSデータの解析結果に、移動経路情報を道路ネットワークデータから補完し統計処理・ランダム処理を行うことで、首都圏の大まかな人の流れをつかむことが可能となりました。
これまで学術研究用途や一部企業でしか利用できなかった人流データですが、「疑似人流データ」はWeb上から誰でも無料で取得できます。
また当データの利用について、ナイトレイ石川代表取締役は「原作者クレジット表示を条件に営利目的での二次利用や改変も可能としますので自由にお使いいただけます」と説明。
どの時間帯に人がどこへ移動するかを数量的に可視化できることは、「店舗の出店計画」や、「特定地域に関する課題解決に向けた現状把握」、また、「いままではコストをかけて調査していたエリアに関する分析の代替や補完」、「人の流れを外部データとして既存のビッグデータ分析と組み合わせる」といった使用用途も考えられるなど、さまざまな活用が期待できます。
今後の活動についてナイトレイ石川代表取締役は「人流データ活用の活性化に向けたワークショップを継続的に開催予定であり、今後は関西エリアの擬似人流データの整備も検討中」と説明。
疑似人流データの使用はWebサイトからデータをダウンロードし既存ツールで活用するほかに、東京大学上村氏により開発された人流データに特化したデータの可視化ツールである「Mobmap」を利用したデータの表示および加工も可能。
「Mobmap」を用いた「疑似人流データ」の利用方法
1.擬似人流データファイルをWebサイト(http://goo.gl/GijAlH)よりダウンロード
2.ダウンロードしたzipファイルを解凍
3.Chromeウェブストアで「Mobmap2」を検索し、Google ChromeへMobmapをインストール
4.解凍したcsvファイルをMobmapにインポートしてビジュアライズ
Mobmapに関する詳細はこちらのサイトで説明されています。
FOSS4G北海道ハンズオン「Mobmap 人流データ解析入門」資料
https://sites.google.com/site/foss4ghokkaido/home/handson