2017/07/06

ビッグデータマガジン土本寛子です。動向変化が激しいこの業界。IoTや機械学習についての知識やトレンドをキャッチアップするため、今回はお勧め書籍をご紹介します。
■IoT系
すべてわかるIoT大全 モノのインターネット活用の最新事例と技術
(日経BP Next ICT選書)
日経BP社の出版物やWebに掲載された関連記事を一冊にまとめた書籍。動向から人材、関連企業まで、多くの事例を通じて多角的にIoTについて知ることが出来ます。また、事例に加え、IoTを支える基盤技術についても解説しており、ビジネス企画の側面だけではなく必要とされる技術についても知識が得られる一冊です。
スマート・ファクトリー ―― 戦略的「工場マネジメント」の処方箋
経営と製造現場を「つなぐ」ことによって経営と工場を一体化する“スマート・ファクトリー”。そのスマート・ファクトリーを理解できる本書。
IoTやインダストリー4.0とともにスマート・ファクトリーというキーワードを最近よく耳にするようになったものの、この書籍の発売は2010年。
書籍内の解説は2015年の現在でも色あせていない先見性にあふれる一冊です。
決定版 インダストリー4.0―第4次産業革命の全貌
スマート・ファクトリー時代のものづくりは従来と何が違うのかについて解説。
それとともに、第4次産業革命とも呼ばれるドイツの“インダストリー4.0”、アメリカの“インダストリアル・インターネット”、その他アジアの動向などから、日本はなにをすべきかを説く書籍。
■機械学習系
イラストで学ぶ 人工知能概論 (KS情報科学専門書)
人工知能についてイラストを多用して、探索、位置推定、学習と認識、言語と論理についてわかりやすく解説。人工知能をただ解説するのではなく、「ホイールダック2号の冒険」という物語になっている点が特徴的です。主人公であるホイールダック2号は人間の入れないダンジョン内で完全自律移動によって移動する必要があり、そのためにはなにを組み込んでいく必要があるかという物語を通じて人工知能が学べます。
書籍内で数式が出てきますが、入門者でも人工知能を理解できる一冊です。
データサイエンティスト養成読本 機械学習入門編
前半では機械学習の概念およびビジネス適用についてや、実装する際のサンプルが盛り込まれ、後半ではより具体的に機械学習をとりまくプログラミングとしてRやPythonについて解説。これから機械学習のプログラミングを学ぼうとしている方向けの一冊です。
クラウドではじめる機械学習 Azure MLでらくらく体験
マイクロソフト社のクラウドサービスMicrosoft Azureには、Machine Learning(ML)という機械学習が用意されており、Azure MLを用いた機械学習について解説。Azure MLは、非エンジニアでも機械学習が行えるため注目されているサービスのひとつです。
また、入門者だけでなく、R言語やPython等との連携によるAzure ML活用も紹介しています。
ITエンジニアのための機械学習理論入門
Amazon 情報学・情報科学全般関連書籍カテゴリで1位を獲得するベストセラー。タイトルにある通りエンジニア向け書籍。
機械学習について数学的な背景から解説。Pythonによるサンプルプコードのダウンロードサービスもあり、Pythonを用いて機械学習を学べます。
ダイヤモンドハーバードビジネスレビュー 2015年 11 月号「特集 人工知能」
こちらはAmazonマネジメント・経営戦略の雑誌カテゴリ1位獲得のベストセラー。この書籍が経営戦略誌カテゴリの1位になる点からも、人工知能が社会におよぼす影響及び期待値の高さを実感します。
「機械との競争」「セカンド・マシン・エイジ」の著書MITのブリニョルフソン氏とマカフィー氏、ヤフー 安宅氏、東京大学松尾 豊氏など、ハーバードビジネスレビューらしく業界の第一人者による解説。
いかがでしたでしょうか。
また、昨年の記事となりますが、以下もあわせてチェックしてみてください。
書籍15選 いま読んでおきたいビッグデータ関連書籍~事例、ビジネスでの活用、技術等~
https://bdm.dga.co.jp/?p=2059
書籍20選 効率よく目的別に統計分析を学ぶ
https://bdm.dga.co.jp/?p=1612
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ビッグデータマガジン編集長 高橋からも本を出版いたしました。
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難しい数式を一切使わず、データサイエンティスト養成コースでの内容を一部盛り込んだデータ活用のためのノウハウを学ぶことの出来る一冊です。