2017/07/06

Iaas(Infrastructure as a Service)で代表的なサービスといえば、Amazon AWS(Amazon Web Services)、Google Compute Engine(GCE)です。
そのようなワールドワイドなクラウドIaaS界の2大巨頭、AWSとGCEとで性能に差があるのか、定期的にベンチマークを取得し、性能を確認して行きたいと思います。
*本記事はGoogle Apps やGoogle Cloud Platform 製品について紹介するブログ「APPS-GCP.COM(http://www.apps-gcp.com/)」からの寄稿記事を、ビッグデータマガジンで一部編集しております。
今回はUnixBenchというツールを用いて、標準的な1コアのサーバをそのまま使う形で計測を行っております。
UnixBenchはオーストラリアのモナッシュ大学で1983年に開発されたベンチマークツールです。
これは当時のUnixシステム「SPARCstation20 Model61」の性能を10(点)としたとき、対象のシステムはどれだけの性能を持っているかという数値を計測します。たとえば、スコアが1250だったら、対象のシステムは「SPARCstation20 Model61」の125倍のパフォーマンスだということになります。
今回の測定結果(11月19日17時頃取得)
総合スコア

GCE 対 AWS EC2性能比較
項目別の詳細な結果は以下の通りです。

測定項目
測定方法概要
測定ツールはUnixBench
GCEおよびAWS EC2で下表のVMインスタンスを作成
[table id=2 /]
測定方法詳細はこちら。
今後も継続的に比較レポートいたします。
【執筆者情報】
吉積礼敏 (よしづみ あやとし)
1976年7月 徳島県にて生まれる
1999年3月 東京大学工学部を卒業
1999年6月 アクセンチュア(旧アンダーセンコンサルティング)入社
2005年9月 吉積情報株式会社を設立
2012年1月日本国内のGoogle Apps代理店としては初めて、Google Apps Certified Deployment Specialistを取得
2014年3月 日本人として初めてGCPのQualified Developer5種目合格
2014年7月『Google Compute Engine入門(KADOKAWA/アスキー・メディアワークス出版)』執筆