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公共交通機関の見える化で「快適」な通勤を!

time 2014/10/14

公共交通機関の見える化で「快適」な通勤を!

こんにちは。ラボ研究員のなかGです。

みなさん、いかがお過ごしでしょうか。先週に引き続き、通勤の時間帯を直撃する台風の進路を気にされた方も多かったのではないでしょうか。台風に限らず、誰しも通勤は快適にしたいものですね。

東京の通勤ラッシュの混雑具合は、世界でも有名です。皆さんは、快適な通勤ライフを過ごすことができていますか。

「快適に過ごしている」と思う方がいる一方で、大半の方は「毎朝の通勤ラッシュは苦痛」と感じているのではないでしょうか。

*本記事は「OPT DataScienceLab」からの寄稿記事を、ビッグデータマガジンで一部編集してご紹介しております。

 

■数字でみる東京の通勤ラッシュ

国土交通省鉄道局が2012年10月1日に公表した資料によれば、東京・大阪・名古屋の混雑率は、過去30年間、年々低下しています。

とはいっても、朝の混雑は今でもすごいですよね。どれくらいの乗車率なのか…。ランキングを見てみましょう。

国交省鉄道局の主要区間の路線混雑率データ(平成25年度)より
1位:JR東日本_京浜東北線【上野 →御徒町】200%
2位:東京地下鉄_東西線【木場 →門前仲町】199%
3位:JR東日本_総武線(緩行)【錦糸町 →両国】199%
4位:JR東日本_中央線(快速)【中野 →新宿】194%
5位:JR東日本_横須賀線【武蔵小杉 →西大井】193%
6位:小田急_小田原線【世田谷代田 →下北沢】188%
7位:東急_田園都市線【池尻大橋 →渋谷】183%
8位:JR東日本_東海道線【川崎 →品川】183%
9位:JR東日本_総武線(快速)【新小岩 →錦糸町】178%
10位:東京地下鉄_千代田線【町屋 →西日暮里】177%

ちなみにこの乗車率の目安もご紹介しましょう。
乗車率 0% 人がまったく乗っていない。
乗車率 50% ほぼすべての座席が利用されている。
乗車率 100% 定員乗車。座席に着くか、吊革に捕まるか、ドア付近の柱に捕まることができる。
乗車率 150% 肩が触れ合う程度で、新聞が楽に読める。
乗車率 180% 体は触れ合うが、折りたたむなど無理すれば新聞は読める。
乗車率 200% 体が触れ合い相当圧迫感があるが、週刊誌程度なら何とか読める。
乗車率 250% 身動きは取れない。揺れに対して踏ん張れない。体が浮き上がる。人の圧力でドアが開かない。

乗車率の高い区間の上位8位までは、180%を超えています。通勤のルートや住む場所の参考にしてみてはいかがでしょうか。

今日は交通機関の混雑等を可視化したサイトを2つご紹介したいと思います。

 

■交通機関の混雑具合を可視化

まずご紹介するのは、「FRUSTRATION INDEX」という、1日の交通機関の動きを可視化したサイトです。
※少しサイトが重いのでご注意下さい。
対象エリア
・アメリカ(サンフランシスコ)
・フランス
・ドイツ

可視化される項目
・速度(どれくらいの時間輸送にかかるか)
・混雑具合
・遅延のリスク

円の大きさ
・速度:大きいほど時間がかかる
・混雑具合:大きいほど混雑する
・遅延:大きいほど遅延する
まずは、サンフランシスコの朝のラッシュ時をみてみましょう。右側のエリアに混雑が見受けられます。

ビッグデータで統計&可視化

夕方になると、中央エリアで混雑が激しくなってきました。

ビッグデータで統計&可視化

フランスやドイツの地図に切り替えると言語も変わるのでご注意下さい。

 

■ニューヨークの地下鉄

続いては、ニューヨークの地下鉄における「乗客の年収」を可視化したサイト「INEQUALITY AND NEW YORK’S SUBWAY」のご紹介です。

ニューヨークの地下鉄は、「ニューヨークの血管」と呼ばれ、世界最大の路線網、24時間運行、複々線による急行運転などで高い評価を得てきました。

このサイトでは、各駅の周辺エリアにおける住民(乗客)の年収を、駅とその路線に紐づけて表示しています。

路線を選択すると、年収のグラフが表示されます。駅(点)にカーソルを合わせると、平均年収が表示されます。

ビッグデータで統計&可視化

こちらのサイトの活用方法は、いまいち分かりませんが…。年収が高い人が多く住む駅から、住居探しの際に治安や利便性などの参考にできるかもしれませんね。

駅1つ違うだけで、結構な差があるのに驚きました。

ビッグデータで統計&可視化いかがでしたか?

日本の交通機関に関するデータは、ランキングなので…、非常に混んでいる箇所の情報は分かりますが、自分の利用する駅がどうなのか、隣の駅はどうなのか、実際の地図上で見たくなりませんか。

また時間帯でみれるのも、フレックスで出勤する人には便利かもしれません。

 


【関連記事】こちらの記事では、ニューヨークのタクシーの乗車・運行状況を可視化したサイトなどのご紹介もしています。
交通機関データの可視化で、次世代の社会に!

https://datasciencelab.jp/blog/130

「NYC Taxis: A Day in the Life」ニューヨークのタクシーの乗車・運行状況を可視化

ニューヨーク タクシー交通状況

 

「Watch dogs we are data」一般公開されている都市データ(交通データ、ネットワーク、公衆トイレや監視カメラなどの設備データ、SNSデータ、平均月収や犯罪率などのエリア統計値)をこのサイトに集約してリアルタイムに表示

都市データ 可視化

上記2サイトの詳細はこちら↓の記事で解説しております。あわせてご覧ください。

交通機関データの可視化で、次世代の社会に!
https://datasciencelab.jp/blog/130

 


【寄稿サイト情報】
OPTDataScienceLab
OPT DataScienceLab
(https://datasciencelab.jp/)

 

デジタルマーケティング領域を中心としたビッグデータ全域の技術研究開発や、データサービスを創出している株式会社オプト*の協力のもと、同社運営サイト「OPT DataScienceLab」より情報を提供しております。
*株式会社オプトは、株式会社オプトホールディングへと変更になりました(2015年4月)

    

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