2017/07/06

特定キーワードのクチコミを分析する本シリーズ。今回は、「結婚」をキーワードとした分析レポートをご紹介します。
6月の1ヶ月間の投稿を分析したところ、ポジティブな投稿が多く見られました。これは、結婚というテーマの傾向に加え、6月がJune Brideにあたる月であったことも影響したようです。
また、男性の投稿が比較的多いと言われるSNSの投稿において、ユニーク投稿者数にしめる女性の割合が7割になったのも、このキーワードの特徴です。
では、地域別に投稿を分解してみていきましょう。
投稿の1/3以上をしめる東京地域の話題をみてみると、「真鍋かをりさんの結婚」「米倉涼子さんの離婚騒動」など、芸能人に関する投稿が多く見受けられました。
一方で、地域を変えてみると、各地域で投稿内容に違いがみられました。例えば、大阪では結婚後の子どもの教育や自身の結婚観に関する投稿が多く、愛知では自身や友人など身のまわりの結婚に関する投稿が目立ちました。このように、結婚に関する地域性が現れる結果となりました。
次に、関連キーワードをみていきましょう。
関連キーワードには「同性婚」が登場しています。
これは6月末に出たアメリカ最高裁が同性婚を認めたニュースによるものとみられます。このニュースは調査期間の後半であったにも関わらず、ネット上では非常に話題となりました。
例えば、Facebookでは画像を虹色に出来る機能、Twitterでは「#LoveWins」とつぶやくとツイートの最後に虹色のハートが表示される機能がリリースされました。虹色は、LGBTと言われる女性同性愛者(レズビアン、Lesbian)、男性同性愛者(ゲイ、Gay)、両性愛者(バイセクシュアル、Bisexual)、そして性同一性障害含む性別越境者など(トランスジェンダー、Transgender)の人々の尊厳を象徴するものとされており、FacebookもTwitterも全米の同性婚容認に対して歓迎の意を表して、機能を追加したようです。実際に、多くのユーザーがこの機能を利用した同性婚を応援する気持ちの表明が、大きな流れを作ったようです。
このように今回のクチコミ調査では、「地域性」や「自身の意見表明」がみられる興味深いものとなりました。
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このレポートは、株式会社テクノスジャパンと米国NetBase社が提供するサービス「Realtime Monitor by NetBase」をもとに作成されています。
「Realtime Monitor by NetBase」は、あらゆるソーシャルメディアの中から特定キーワードに関するつぶやき等をリアルタイムに集計・分析し、以下のサイトから無料で閲覧できます。
「Realtime Monitor by NetBase」
このWebサイトで閲覧できるキーワードは一ヶ月に一度変更され、現在は「梅雨」に関するソーシャルメディアの情報が閲覧できます(2015年7月14日時点)。
そしてこの「Realtime Monitor by NetBase」で約1か月間モニタリングした分析レポートは以下のサイトからダウンロードできます。
「結婚」に関するレポート
http://www.tecnos.co.jp/news/2015/150702.html
株式会社テクノスジャパン
http://www.tecnos.co.jp/
テクノスデータサイエンス・マーケティング株式会社
http://www.tecnos-dsm.co.jp/index.html
(土本 寛子)