ビッグデータマガジン

DeNAの遺伝子検査を受けてみた!~ヘルスケア×ビッグデータの可能性~

time 2015/06/09

DeNAの遺伝子検査を受けてみた!~ヘルスケア×ビッグデータの可能性~

ビッグデータマガジン土本寛子です。
前回はビッグデータを活用したヘルスケア分野での新しいサービス“遺伝子検査”について、DeNAライフヘルスサイエンスさまにお話をうかがいました。今回は実際に遺伝子検査を受けたレポートをお届けします。

【前編】
DeNAの遺伝子検査「MYCODE」は遺伝子以外にもビッグデータを分析していた!~DeNAライフヘルスサイエンスさまインタビュー~
https://bdm.dga.co.jp/?p=2823


申し込んだのは株式会社DeNAライフサイエンスがサービス提供する“MYCODE(マイコード)”です。

 

■さっそく申し込んでみました!

 

さっそくWebから申し込み。メニューは検査項目数別に3種類。私は一番検査項目数が多い「ヘルスケア」コースを申し込みました。

MYCODEメニュー

MYCODEメニュー
※最新の情報はWebページから確認ください
https://mycode.jp/

 

申し込みから数日で検査キットが郵送されてきます。検査キットはB5サイズ。これが検査キットの中身です。唾液を出しやすくするためのレモンの写真も入っていました。

DeNA 遺伝子検査MYCODE
Webで利用登録をした後、さっそく唾液の採取です。

1)容器に数ミリ唾液を入れる
2)保存液の入った水色のキャップを締める
3)サインした同意書とともに郵送

たった数分で検査は完了。唾液を採取しポストへ投函するだけ。調査機関や病院に行く必要がなく、遺伝子検査を隙間時間で簡単に行えることを実感しました。

その後は、約2週間で「検査が完了しました」というメールが送られてきました。検査結果はWebから確認できます。そして、Webサイトにアクセスしログインすると、私の分析結果が表示されます。

 

分析結果をみて、まずその情報量の多さに驚きます。私が今回申し込んだ「ヘルスケア」コースの分析結果は、全部で280項目にわたり、内訳は150項目の“疾患発症リスク”と130項目の“体質情報”のふたつに分かれます。

例えば、“疾患発症リスク”では、がんや心筋梗塞、脳溢血をはじめとする様々な病気の発症リスクがわかります。例えば、今年から発症した私の花粉症の分析結果はこのように表示されていました。

 

DeNA 遺伝子検査MYCODE

<実際の分析結果画面:花粉症発症リスク>

 

疾患発症リスク以外には、遺伝子からみた“体質”の情報についても細かく分析されて表示されます。

DeNA 遺伝子検査MYCODE

<実際の分析結果画面:体質(一部)>

これらひとつひとつの項目ごとに詳細ページが用意されています。
他にもどのようなレポートが見られるかなど、ここでは紹介しきれない検査項目の詳細は、MYCODEのWebページから確認ください。
https://mycode.jp/

 

遺伝子検査は、自身の身体を理解するきっかけに

 

分析された結果を見た直後は、「分析結果は髪が太めと出ているけど、実際は細めだなぁ」といった一種の占い感覚であたっているか否かと見ていただけだったのですが、分析結果を読み込むにつれて自然と自分の体質や健康について考え、気に留めるようになってきました。例えば、先日つまさきに若干のしびれを感じた際、ふとMYCODEの疾病に関するページで見た「痛風」という病気を思いだし、病院に行って診てもらいました。診断の結果は痛風ではなく、すぐにしびれも消えたのですが、小さな身体の兆候を自分の病気として気にかけるようになりました。

また、分析結果をもとに、自分の両親や祖父母の過去の疾病歴についても思い返すようになり、今まで以上に病気を意識する良いきっかけとなりました。

 

 

■ビッグデータ×ヘルスケアの可能性

今回の遺伝子検査により、少量の唾液が持つ大量の遺伝子データから、さまざまなことがわかることに驚きました。また、自分の検査結果もビッグデータとして活用され、遺伝子検査のさらなる精度向上に役立てばと思います(検査時に研究目的として分析結果を使用することに協力するかどうか意思表明を行います。もちろん、同意しない場合でも分析結果は変わりません)。

今後、ウェアラブル機器やセンサー技術の発達により、収集できるデータが増えていくことは明らかです。また、データが蓄積され大量の症例データが収集されることで、疾患傾向や遺伝情報、体質から個人にあった医療や予防医療、投薬を可能にします。

ビッグデータによる新しいヘルスケアサービスの誕生に期待が寄せられます。

(土本 寛子)

 

※本記事の内容は2015年6月時点の情報です。
最新情報はWebサイトよりご確認ください。
https://mycode.jp/


【執筆者情報】

土本 寛子(つちもと ひろ­こ)

土本寛子 DeNAの遺伝子検査「MYCODE」

(左)遺伝子データを元に作成された私の祖先をイメージした遺伝子アバター「ゲノミー」です。全48,114タイプの中から作成され、私は“農耕文化を作った『稲作の民』”タイプでした。

(右)ゲノミーと同じ髪型にしてみました!似てるかも!

この祖先分析サービス「ディスカバリー」に関する詳細はWebページからご確認ください。
https://mycode.jp/
遺伝子に刻まれた“もう一人の自分”である祖先との対面は、想像以上にワクワクしました。

    

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